Lesson 18 『Wake me up when September ends』
(グリーンデイ)
It lasts (それは長続きする、持ちこたえる、存続する、もつ)
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秋になると必ず聞きたくなる曲が、グリーンデイのWake me up when September ends
今年の9月は暑すぎるけれど、それでも物悲しくせつない秋の匂いを運んでくれる美しい旋律。
その優しいメロディに勘違いしてしまうのだけれど、実はグリーンデイがイラク戦争を展開するブッシュ政権への激しい怒りを示したコンセプトアルバム、「アメリカンイディオット(アメリカのアホ野郎)」の一曲である。
2005年のグラミー賞で最優秀ロックアルバム賞を受賞した同アルバムは、バンドの進化を象徴した作品である。
カリフォルニアのパンク少年だった彼らが、アメリカが同時多発テロの攻撃を受けた2001年の9月11日以降、世界を見つめなおし、地に足をつけて自国のあり方を憂え、その怒りを高い完成度の音楽に昇華したのだ。
ヴォーカル、ギターのビリー・ジョー・アームストロングはトラック運転手だった父を10歳でなくし、継父とうまく行かず空き家を移り住む生活をしていた。
ベースのマイク・ダーントはヘロイン中毒の母から生まれネイティブアメリカンの継父母に育てられたが、その里親が離婚したことで、実の母とともに極貧生活を強いられる。彼も継父とうまく行かず、親の方が家を出て行ってしまう。
ドラムのトレ・クールのご近所に住んでいたのが、後にインディレーベルを立ち上げた、パンクバンドのリーダー、ローレンス・リバーモア。グリーンデイのインディーズアルバム2枚はここからリリースされた。
バンドが生まれた頃の3人のパンクは「まず音楽を楽しもう!」だけが伝えたいメッセージ。
これが、時代や社会への怒りやフラストレーションといった、重すぎる音やコンセプトに疲れてきていたロックファンの支持を得た。
メジャーデビュー後の最初のアルバム、「ドゥーキー」は1000万枚を超える大ヒットとなる。
大成功後の停滞期の中での葛藤を、他のジャンルに頼らず、ロックの中だけで新境地の開拓、パンク色を消し去る試みなどで、解決し洗練していったグリーンデイ。
その過程も、目を見張る飛躍の連続だ。しかしながら、彼らの音楽を、普遍的で風化されることのない高みに押し上げたきっかけは、911テロという、アメリカ人がかつて経験したことのなかった恐怖だった。
Don't wanna be an American idiot.
Don't want a nation that under the new media.
And can you hear the sound of hysteria?
The subliminal mindfuck America.
アメリカのアホ野郎にはなりたくない。
新しい狂気の支配下にある国なんてほしくない。
あのヒステリックな音が聞こえるかい?
気づかれないようにアメリカを操っているよ。
(American idiotより)
Summer has come and passed
The innocent can never last
Wake me up when September ends
夏はやってきて、行ってしまった。
無垢な気持ちは決して続かない。
9月が終わるまで、起こさないでくれ。
(Wake me up when September endsより)
「今までのオレ自身は正直言って、例えば今世界で起こっている出来事に対して、何でそれが起こっているのかって直接的な問いかけをするほど無謀な大胆さは持っていなかった。でも今回初めて、それをやらなくっちゃって気持ちになったんだよ。とくに9.11が起こった後はね・・・・」とビリーは語っている。
グリーンデイは、2002年11月にアメリカがイラクを攻撃する前にホームページで反戦運動を開始、翌年反戦歌「Life during wartime」を発表するなど、政府に対する怒りを立ち上がって表現する。
「アメリカン・イディオット」から生まれたシングルの売り上げをインド洋大津波の被害者に寄付、ハリケーン・カトリーナの被害者支援の一環としてU2とコラボを組み、「ザ・セインツ・アー・カミング」をリリースする。
ただの悪ガキだったパンク少年は、行動し、もの言う大人のミュージシャンに成長した。
かれらの経歴を眺める中で、今の日本人ってどうなのだろうと思ってしまった。
混迷する政治が抱える課題の中に、改憲もいとわない安全保障の問題がある。
改憲、安全保障、自衛隊、平和維持活動、etc。こういったワードと、それよりは実感を持って感じられる世界貿易センターに突っ込んだ飛行機の映像が、そう離れたものでないことにさえ、自分を含め多くの人が、気がついていないのではないのだろうか。いつまでもパンク少年でいるわけにも行かないが、大人になるために911ほどの代償を必要とするなら、それはあまりにも愚か過ぎるのではないのかしら。
なぜか、とっても硬くなってしまいましたが、今回の一言は、動詞としてのlast。
「もつ」、「続く」、「存続する」といった意味ですね。
こういうふうに使えます。
Do you know Tom and Keiko have started to go out together?
I bet it will not last for a month.
「トムとケイコが付き合い始めたこと、知ってる?」
「きっと、一ヶ月ももたないよ」
「つきあう」という言葉を、口に出すのも初々しい中学生。
お付き合い期間はいたって短いですね。やはり「子供」ということかもしれません。
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葉月
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