Lesson 7 『Listen』 映画「Dreamgirls」から
push aside (脇へ押しやる、考えないようにする)
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「ドリームガールズ」。先週の土曜に公開されたところなのに、すでに2回、見てしまった。
日本時間で今度の月曜の朝、2月25日に発表される第79回米国アカデミーに6部門で8ノミネートと、本年度最多ノミネートされているのが、このミュージカル映画だ。
音楽、衣装、舞台、60年代を全力で描きながらも、現在を感じさせる演出。ただただ素晴らしい。
もともと「ドリームガールズ」は、モータウン・レコードおよびダイアナ・ロスとシュープリームスのストーリーに基づいたブロードウェーミュージカル。毎夜スタンディング・オベーションによる喝采を浴び、82年のトニー賞で快挙を成し遂げた伝説の作品である。
今回の映画化で特に注目されているのが、主役のビヨンセを完全に食ってしまっている感のあるジェニファー・ハドソン。
彼女が、ドリームガールズを追われるシーンで歌い上げる「And I am telling I’m not going」は圧巻。観客は彼女の感情に呑み込まれ、言葉を失う。81年生まれ、25歳。この若さでこの圧倒的な迫力。自分の演じる役の存在を、有無を言わせず客に認めさせてしまうような絶対的なエネルギーを放っている。
ジェニファーの歌は素晴らしい!それはこの映画を見たすべての人が認めるところだ。でも私としては、映画の核になる、彼女の歌い上げる1曲「One Night Only」 よりも 、ビヨンセが男性ダンサーをバックに歌う同じ曲のディスコバージョンの方が好きだったりする。映画の中で「商業化された音楽」の象徴となるナンバーである。
音楽の好みというより、どうも表現力のある実力のある歌い手が「感情を切々とうたう」のが、好きではないらしい。
恥ずかしくなってしまうのだ。ソウルのある歌は、違うノリで歌って欲しい人なのである。自分の心の本質に目を背けたいだけなのか、気がついていないトラウマがあるのか、情感たっぷりな歌を情感たっぷりに歌われると、逃げ出したくなってしまう。
それなのに、このミュージカルで一番好きなのは、ビヨンセがソウルフルに歌う「Listen」。
人の言うことばかり聞いて自分を殺しているディーナ役の彼女が、「貴方はわかってくれなかった。これからは自分自身の心の声を探しに行くわ」とずっと押し殺していた感情を爆発させて歌い上げているナンバー。これにはなぜか恥ずかしさを感じない。
それはたぶんビヨンセが、美しく洗練されすぎており、ディーナという役柄もそこからはなれることはなく、ドロドロの情感などとは程遠いところにいたためだろう。
この今のトップスターは「声に魅力のないディーナがスターになったのは、優れたルックスのせいだけじゃないの。彼女の瞳の奥に見え隠れする痛みのせいなのよ」と語っていたが、脚本的にもその「悲しみ」はわかりにくい。
だが、きれいな人にはきれいな人だけが持つ悲哀があるのも事実。
Listenでは、ビヨンセ自身のスターとしてのオーラや洗練された歌唱力が前面に押し出されおり、若い彼女が表現する、決してディープすぎないそういった悲しみと、これからに対する決意の表現が、私には心地よかった。
今回の使える一言はその「Listen」から
Listen
To the song here in my heart
A melody I start but can’t complete
Listen
To the sound from deep within
It’s only beginning to find release
Oh, the time has come
For my dreams to be heard
They will not be pushed aside and turned
Into your own
All ’cause you won’t
聞いて、私の心の中で響く歌を
完結できないメロディを聞いて
心の底から湧き出てくるサウンドを
今ようやく出口を見つけ出したのよ
やっと自分の夢を聞いてもらえるときが来たわ
無視したり、自分の夢に変えたりしないで
そのまま聞いてほしいの
push asideを使ってこんなアドヴァイスはいかが?
Don’t push aside your true feeling toward him and say you love him.
(本当の気持ちを押しやったりしないで、彼に「愛してる」っていいなさいよ!)
ビヨンセは本当にきれいでした。どんなメークも似合う人なの。
是非、見てくださいね「Dreamgirls」
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